野球の熱中症対策

暑いですね。この調子ですと真夏のグラウンドはどんな状態になるのでしょうか。。

 

大事に至ってからでは遅いので、草野球をやるうえでも、熱中症について基本的な知識は身につけておくと良いはず。

 

環境省が出している熱中症環境保健マニュアルというのを一読しまして、症状と対策について要点を抜粋してみました。

 

[運動時の注意]

 

[症状](重症度が高い順にⅢ、Ⅱ、Ⅰに分類)

  • Ⅲ度
    • 意識障害・痙攣・手足の運動障害呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある、真直ぐ走れない・歩けないなど
    • 高体温体に触ると熱いという感触です。従来から“熱射病”や“重度の日射病”と言われていたものがこれに相当します。
  • Ⅱ度
    • 頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感:体がぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から“熱疲労”“熱疲弊”と言われていた状態です。
  • Ⅰ度
    • めまい・失神「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。
    • 筋肉痛・筋肉の硬直筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。これを“熱痙攣”と呼ぶこともあります。
    • 大量の発汗

[対策]

  • 涼しい環境への避難
    • 風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させましょう。
  • 脱衣と冷却
    • 衣服を脱がせて、体から熱の放散を助けます。
    • 露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぐことにより体を冷やします。
    • 氷嚢などがあれば、それを頚部、腋窩部 (脇の下)、鼠径部 (大腿の付け根、股関節部)に当てて皮膚の直下を流れている血液を冷やすことも有効です。
    • 深部体温で40℃を超えると全身痙攣(全身をひきつける)、血液凝固障害(血液が固まらない)などの症状も現れます。
    • 体温の冷却はできるだけ早く行う必要があります。重症者を救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げることができるかにかかっています。
  • 水分・塩分の補給
    • 冷たい水を与えます。冷たい飲み物は胃の表面で熱を奪います。大量の発汗があった場合には汗で失った塩分も補える経口補水液スポーツドリンクが最適です。
    • 呼びかけに応えない、吐き気を訴えるという場合には気道に流れ込む可能性があるので経口で水分を入れるのは危険。
  • 医療機関へ運ぶ
    • 自力で水分が摂取できない状況では医療機関への搬送が最優先です。

参照:熱中症環境保健マニュアル

 

コンパクトに折りたためるクーラーバッグも重宝しますよ。